railsgirls kyoto 2nd でコーチをしてきました。

6月の railsgirls osaka #1 に引き続き railsgirls kyoto 2nd でもコーチをしてきました。

Kyoto 28-29th November 2014

@hsbt さん撮影の当日の写真はこちら。

RailsGirls Kyoto 2nd - an album on Flickr

楽しかったとか美味しかったとかの感想はさておき、railsgirls kyoto 1st, railsgirls osaka #1, railsgirls kyoto 2nd と3回ほど railsgirls のコーチをやりまして、初心者向けイベントについてそれなりに思う事があったので忘れないうちにまとめておこうと思います。

kyoto 1st と osaka #1 では1班で girls 3〜4名に2人コーチがつくグループ制で kyoto 2nd ではコーチと girls がマンツーマンとやり方が違っていました。それぞれ利点と欠点がありました。

グループ制の利点

  • girls 同士の連帯感が生まれやすい
  • コーチも相方コーチと助け合いやすい

グループ制の欠点

  • girls は理解度が低くても質問しずらい
  • 声が届かない場合もありコーチは声を張らないといけなくなる

マンツーマンの利点欠点はそのあたりの裏返しみたいなものになりますが

マンツーマンの利点

  • girls は深いところまで質問が出来るし、カリキュラムを外れても知りたい事聞く事ができる
  • うるさくなりにくい

マンツーマンの欠点

  • girls 同士のつながりが生まれにくい
  • コーチのコミュ力が試される

イベント運営は難しい

どういう価値を与えたいかにもよるのでこれらの欠点利点が単純に良い悪いではないとは思います。 kyoto 1st や osaka #1 のほうが girls 同士が仲良くなれて楽しかっただろうし、 kyoto 2nd のほうが girls の個人的な問題で解決出来た事は多いように思います。

継続して勉強していく事を考えると参加者同士につながりが出来たほうがモチベーションになりやすいだろうけど詰まっていたことが一回のイベントで解消出来た価値というのは非常に大きいでしょう。

この辺りはどういう価値を提供したいかのオーガナイザーの意向次第となるのでしょう。

railsgirls のどうしようもない性質として事前にアンケートは行うものの実際の girls の前提知識がどの程度かわからないであるとか、コーチも特に事前に訓練をされているわけではなく、たまたま rails をある程度習熟していて応募してくれているだけの人というのもあると思います。

そんなこんなを鑑みていくつかの改善点をあげると

事あるごとに自己紹介してもらう

例えば前日にインストールデイということで、端末に開発に必要なソフトウェアをインストールしてもらうのですが、ここではコーチの割り振りを無視して来た順番に席に座ってもらってとりあえず自己紹介をしてもらうとかしたらいいかもしれません。

ランチを利用する

railsgirls osaka #1 の時や railsgirls kyoto 2nd ではスポンサー様よりお弁当が振る舞われまして、自分の席で食べるみたいになっていたのですが、 kyoto 1st の時は弁当が無いため、連れ立って外に食べに行っていました。これも良し悪しで、連れ立って食べに行くときにぼっちになってしまう危険性もあるのですが、他のテーブルの人と交流する機会になっていたのではないかと思います。

グループ分けをしたうえで メインコーチ + TAにする

マンツーマンとグループ制のいいとこ取りをした時の形というのはコレかなと思います。中途半端になっちゃってより深く勉強したかった人にとっては多少消化不良が残る可能性も無きにしもあらずですが。

初心者向けをうたう時のターゲッティング

直接 railsgirls とは関係ないのですが、今回参加された girls の方から「コミュニティとか勉強会に興味があるけれど敷居が高い」旨を良くききました。ここの原因の一つとして「プログラミング初心者」と「rails 初心者」は別モノであるという事を盛んに言われました。初心者向けに何か提供したいコミュニティはこの辺りどういう前提知識をもった方を対象としているのか具体的に提示してあげると良いかもしれません。railsgirls は名前的にも「girls」と入ってたから安心感があったそうです。このあたりは id:riko さんのエントリーで『「おやじの料理教室」みたいな感じでしょうか。』という表現が非常に腑に落ちました。

RailsGirlsになって黒帯に稽古をつけてもらった話 #railsgirlskyoto - 半径50cmの記録

まとめ

まとめとか言うておきながら特にまとまらないのですが、イベントの運営は難しいですし、誰が参加者するかわからないイベントでは特に事前になんとか出来ない事が多くなります。ただ想定出来そうな事は想定しておいたほうが良いわけで、railsgirls に限らず何かしら初心者向けのイベントをされる方に僕の経験がいくらか参考になると幸いです。